米国市場、反落 QE3への言及なく失望売り

米国市場、反落　QE3への言及なく失望売り　日本株も反落スタートか

昨日の米国株式市場は反落。ダウ平均は前日比80ドル安と5日ぶりの下げとなりました。日中は連邦公開市場委員会（FOMC）後のバーナンキ議長の会見を控えて様子見ムードが強く前日の終値を挟んで一進一退の動きでしたが、バーナンキ議長が量的金融緩和第3弾（QE3）の必要性に言及しなかったことなどが売りを誘い、取引終盤にかけて下げ足を速める展開となりました。

連邦準備理事会（FRB）はFOMC後に声明を発表し量的緩和第2弾（QE2）を予定通り6月末で終了させることと、その後も緩和的な金融政策を継続する方針を示しました。また景気についても「回復は穏やかなペースで続いているが、予想していたよりもやや遅い」との見方を示しました。これらの内容は予想通りと受け止められ、市場では目立った反応はありませんでした。

本日の日本株は利益確定の売りで反落して始まると思われます。FOMCとバーナンキ議長の会見を終えて、目先材料出尽くしとなりそうです。商いが薄いなか、どれだけ利益確定売りをこなして相場の水準を維持できるかが焦点。昨日はやや買われ過ぎた感もあり、メジャーSQ値を意識して9,500円台半ばでとどまれば上出来と思われます。

（6月23日：マネックス証券　チーフ・ストラテジスト 広木 隆）

NYの反落を受けてもなお、日本株は底堅い
印象です。
９６００円前後をキープしているし、このまま
スルスルと上昇を続けるのか、またがくんと
落ちる局面を迎えるのか相変わらず方向感
がつかめません。